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(報告)設楽町地方創生総合戦略・意見交換会

日時: 2015年9月10日(木)
場所: 愛知県設楽町

 臨床環境学コンサルティングファームでは本年4月から設楽町(愛知県)の地方創生総合戦略の策定を支援しています。これまで、町内関係者へのヒアリングや事業者アンケートなどを実施し、産業構造や雇用の現状、子育て支援環境の把握に努めてきました。こうした中、役場の呼びかけにより、地域住民が設楽町の将来を考え話し合う「意見交換会」がスタートしました。

 この意見交換会は、設楽町を4つの小学校区に分け、各地区で3回ずつ実施されます。9月10日には、清嶺地区で第1回目となる意見交換会がおこなわれ、町の将来設計の要となる「人口ビジョン」について、名古屋大学・高野教授が講演しました。

 高野教授は、現状のままでは、清嶺地区は少子高齢化と人口減少の一途をたどり、2050年には地区の小学校児童数が20人を割り込むことや、人口減少を食い止めて現在の児童数を維持するためには、毎年1世帯の子育て世代が移住・定住する必要があることなどを述べました。参加住民からは、厳しい現状に危機感を感じる声が上がった一方で、「清嶺地区は自然の宝庫であり、緑の山、きれいな清流、甘い空気はどこにも負けない」、「近くに空き家があるので、リフォーム塾をして移住者を呼びたい。見学や田舎体験をしてもらうプログラムやイベントをしていきたい」などの、移住促進に積極的な意見も多数寄せられました。

 次回以降の意見交換会では、住民の皆さんがワークショップ形式で移住・定住の取り組みについて話し合います。こうして地域住民が主体となって話し合いを重ね、地域の意見を取り入れることによって、地域住民と行政がともに作りあげる総合戦略の策定を目指します。

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