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(報告)「九里半街道牧田宿」における景観まちづくりワークショップ

日時: 2014年10月15日、12月6日
場所: 岐阜県大垣市

2014年度、臨床環境学コンサルティングファームでは、岐阜県大垣市との連携により、「九里半街道牧田宿」における景観まちづくりの調査研究を実施しています。具体的には、大垣市上石津町牧田地域(九里半街道牧田宿)の街道沿いに現存する歴史的建築物や景観資源の保存・活用を中心とした、景観に特化したまちづくりの将来像や方針、事業案等を地域住民と大学、行政が連携・協働して検討し、景観まちづくり方針を策定することとしています。

その調査研究の一環として、2014年10月15日と12月6日に、関係教員及び学生で大垣市上石津町牧田地域を訪れ、景観まちづくり方針に向けたワークショップ(WS)を地元住民と実施しました。このWSには都市環境学専攻建築学コースの大学院生も参加しました。

2回のWSの前には、2013年に地元で策定された牧田地区の各種構想をまとめた「牧田ビジョン」をベースに牧田地区全世帯にアンケート調査を9月に行、その結果を基にして第1回WSを10月15日に開催しました。48名の牧田地区住民が8グループに分かれて、アンケート結果をふまえながら感想や意見を共有し、特に、①これからの牧田地区を考える上で課題に思うこと、②「牧田地区」として取り組むべき課題、を議論しました。その成果は大学院生が集約して、かわら版として編集し、全世帯に配布して報告しました。

この成果を元にした第2回のWSは12月6日に開催されました。第2回WSでは、牧田地区の将来に向けた行動計画のアイデアを具体的に考えることを目標にし、特に、牧田地区の住民が主体的に取り組む時の①方法、 ②課題、 ③可能性などを浮き彫りにすることを目標にしました。また行動計画のテーマは、

①空き家対策と定住移住促進

②高齢者の支援(買い物・サロンづくりなど)

③子どもの環境(遊び場、居場所づくり、自然とのふれあい等)

④歴史文化の保存活用(街道・常夜燈など)

⑤自然や庭・田畑・森林の活用・管理

⑥交流とPR(世代間・若者交流、行事共同化、対外的、上石津内連携)

とし、具体的に検討するポイントとしては、 ①これまでにできていることの確認 、②今すぐ取り組むこと(小さな成功体験!) 、③時間をかけて取り組むことの検討、という時間軸の視点を重視し、さらに、どこを(で)/誰が(と)/いつ/どのように、という点をイメージして議論しました。

2回とも2時間を超えるWSとなり、様々な意見やアイデアが共有されました。今後は、この成果を2015年3月までに、景観まちづくり方針としてとりまとめていく予定です。


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