臨床環境学プログラム
2015年04月20日
平成27年度臨床環境学研修1・2
専攻,課程 |
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研究科共通 後期課程 |
科目区分 |
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研究科共通科目 |
授業形態 |
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実習 |
担当教員 |
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加藤博和 准教授, 高野雅夫 教授, 平野恭弘 准教授, 河村則行 准教授, 中村秀規 特任准教授, 高取千佳 助教, 他 |
単位数 |
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2 |
目的・ねらい
俯瞰的な視野を持ちながら環境問題の現場で実践的に取り組むことのできる専門家を育てることを目的に行うフィールド授業(On-site Research Training: ORT)です。環境学研究科と生命農学研究科の博士後期課程に設置されている「統合環境学特別コース」の必須授業であるとともに、「名古屋大学大学院5研究科連携ESDプログラム」の授業としても位置付けられ、コース以外の学生も自由に参加していただけます。
伊勢湾流域圏を対象に、多分野・多国籍の院生と教員でチームを組み、地域の自然と社会の持続可能性を脅かす問題を現地調査によって特定し、住民や行政とも連携して、解決策の探索やそれらの実施に伴う影響の予測を行うプログラムです。
個別の環境問題の解決を目指した多分野融合の取り組みに受講生が主体的に参加することで、環境問題の全体構造の複雑さと、それを理解し解決することの難しさ、また真の解決に向けて必要な課題の数々を、実践的に体得することができます。こうした取り組みは、環境学の統合的研究のプロジェクトリーダーなど優秀な研究者の養成はもとより、国際的な環境実務・環境技術者、行政・企業の環境担当官など、環境学の内外において活躍できる力の育成につながると期待されます。
授業内容
今年度は岐阜県恵那市を対象地域とし、定期もしくは集中形式で研修を実施します。内容は、
1)学内における事前検討
2)全員による現地視察
3)個別の班に分かれたテーマ別調査
4)問題解決にむけた総合的な処方箋の取りまとめ
5)現地における処方箋の公開と影響評価シミュレーション
などからなります。
臨床環境学研修の受講対象となる院生は、対象地域の環境問題について、今、博士論文を作成している院生ではありません。むしろ、他の地域を対象に研究を行っており、対象とする地域やその問題を良く知らなかったり、大循環モデルを用いた気候シミュレーションなど、野外調査とは無縁な研究を行ったりしている院生に積極的に研修に参加してもらい、自らの研究テーマが、国内外の具体的な環境問題とどのように結びついているか、理解を深めてもらいたいと考えています。
成績評価方法・基準
調査への参加頻度、調査発表の内容で評価します。
教科書
渡邊誠一郎・中塚 武・王 智弘編:臨床環境学、名古屋大学出版会、2014
参考書ならびに授業を受けるに当たっての注意事項等
必ず学生向け保険(日本国際教育支援協会「学生教育研究災害保険」及び「学研災付帯賠償責任保険」)に加入しておいてください。
担当教員のE-Mail, TEL, 居室など
高野雅夫 masao@nagoya-u.jp 環境総合館721号室 内線2518
加藤博和 kato@genv.nagoya-u.ac.jp 工学研究科9号館309号室 内線5104
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