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臨床環境学プログラム

2014年05月13日 平成26年度臨床環境学研修1・2

[タイトル]

伊勢湾流域圏ORT

[担当教員]

加藤博和(都市環境学専攻・准教授)、清水裕之(都市環境学専攻・教授)、平野恭弘(地球環境科学専攻・准教授)、河村則行(社会環境学専攻・准教授)、高野雅夫(地球環境科学専攻・准教授)、石坂丞二(地球水循環研究センター・教授)、福島和彦(生命農学研究科・教授)、甲斐憲次(地球環境科学専攻・教授)、夏原由博(都市環境学専攻・教授)、杉谷健一郎(都市環境学専攻・教授)、黒田由彦(社会環境学専攻・教授)、依田憲(都市環境学専攻・准教授)、高取千佳(都市環境学専攻・助教)、山下博美(客員准教授)、中村秀規(持続的共発展教育研究センター・特任准教授)、岡村鉄兵(持続的共発展教育研究センター・研究員)、神山拓也(持続的共発展教育研究センター・研究員)

[テーマ]

櫛田川流域・伊勢湾沿岸域の持続可能性に関する分野横断的な診断と処方

[対象フィールド]

松阪市を中心とした櫛田川流域及び伊勢湾沿岸域を主な対象とする。櫛田川流域は上流の森林から中流域に広がる茶畑、下流域に広がる農業・漁業、都市域を持続可能性に関わる様々な研究フィールドをカバーしている。また松阪~伊勢~鳥羽~田原~三河湾など伊勢湾沿岸域は、主要な河川が流入する地域であり、ゴミ問題・環境負荷物質・漁業など持続可能性から注目すべき観点がいくつも存在する。これらは担当教員・研究員が研究フィールドとしている地域でもある。

[目的]

「自発的に持続可能性に関わる問題を見つけ、調査計画を立案・遂行し、地域に還元できる内容の成果としてまとめる」という一連の過程を分野横断型のチームの中で経験することにより、研究室の中で活動するだけでは得られない幅広い視野と問題解決のための方法を身につける。

[実施内容]

4~5人からなる分野横断型のグループを編成し、このグループ単位で対象フィールド内の持続可能性に関わる問題を自主的に見つけ、地域との往復を重ねながら、その現状把握(診断)と解決方法の提案(処方)に取り組む。実施に当たっては、関係する国・自治体や地域住民等に協力を頂く予定である。これらの皆さんとの協働・連携関係や交流を意識しつつ、調査を進める(グループ実習)。

[スケジュール]

【説明会】 4月28日(月)13:00-14:30 に環境総合館講義室3にて説明会を実施する。

【定例会】 5~12月に各月に1回開催する。ガイダンスや進捗確認のほか、中間報告会や学内報告会を実施する。

【事前学習会】 5月に開催する。伊勢湾沿岸域を訪れる前にフィールドに対する理解を深めるべく、各自が伊勢湾沿岸域について興味を持ったことを文献調査し、発表しあうことで、問題意識を共有するとともに、互いの専門分野の違いと共通点を認識する。

【現地見学合宿】 6月(予定)に2泊3日で開催する。まず、地域の行政職員やNPO、住民等から話をうかがい、地域が抱える問題を把握する。その後、グループごとの興味にしたがって実際に現地を見て回る。以上を通じて得られた情報をもとに、グループのテーマを決定する。

【現地報告会】 12月(予定)に日帰りで開催する。ORTで得られた内容を、現地の行政職員やお世話になった方に向けて報告し、フィードバックする。

【報告書の作成】 現地報告会後、グループごとにレポートを作成する。締切は1月。

※各グループの現地調査は、現地見学合宿(6月)以降現地報告会までの間にそれぞれ実施する(グループ実習)。

※単位取得条件としては、原則として上記すべてに参加することを求める。

全体行事のスケジュール概要

行事

内容

4月

説明会

説明会を行う

5月

5月定例会

ガイダンス・グループ分け

事前学習会

伊勢湾沿岸域について興味を持ったことを調べ発表しあう。

6月

6月定例会

事前学習会を踏まえた現地見学会の準備

現地見学合宿

2泊3日で伊勢湾沿岸域を見学する(詳細は上記)。

7月

7月定例会

進捗確認 等

(現地調査は中間報告会までにグループごとに個別で行う)

8月

8月定例会

進捗確認 等

(現地調査は中間報告会までにグループごとに個別で行う)

9月

9月定例会(中間報告会)

調査内容と得られたデータに関する簡単な報告

10月

10月定例会

進捗確認 等

11月

11月定例会(学内報告会)

他のORT受講生や教員を招き、得られた成果を発表する

12月

現地報告会

自治体や現地調査でお世話になった方を招き、現地で成果を報告する(詳細は上記)。

1月

(レポート締切)

現地報告会後、班別にレポートを執筆し、それをまとめた報告書を編纂する

[その他]

これまでのORTでのテーマ

[2011年度]

・ A班 櫛田川の鮎の持続的利用に関する研究

・ B班 シカの活用と流通に関する研究

・ C班 茶畑での"松阪牛液肥"利用で変わる櫛田川流域の環境

・ D班 多気町の住環境の現状と未来への提案

[2012年度]

・ まち班 松阪商人の心に火をともす

~賑わいある中心市街(商店街)のあり方を探る~

・ いなか班 伊勢茶の新たな挑戦 ‐海外輸出の可能性

[2013年度]

・ 離島の持続可能性に関する研究   - 答志島を対象として -

・ 干潟の生態学的・社会的利用の転換