危機的な状況にある地域公共交通の再構築を加速するため、地域公共交通活性化再生法の改正が本年秋に行われる見込みである。本件は国民の関心が高く、国はもとより自治体・交通事業者・地域住民そして関連研究者にとって、改正法をいかに活用していくかが重要である。一方で、法律は無機的な文章であり、その中にどのような意図が含まれているかを読み取ることはできないことから、検討時に考慮された事項や想定とは関係なく法律が解釈・運用されることで、意図とは異なる方向に施策が進んでしまうことが懸念される。 そこで、改正法案の検討に関わった有識者が集まり、国土交通省担当者とともに、公共交通の現状とあるべき姿、その実現のために必要な方策、改正法の活用について、各人の思いも含めて参加者に直接語りかける。その上で、出演者相互のやりとりや会場からの質問への反応などによって、今後の公共交通再構築の方向性をみんなで考え、具体的に現場で進めていくためのモチベーションを高めることで、気兼ねなくおでかけできる地域づくりの推進に資する。