ホームセンターからのお知らせイベント【2021.3.4 ウェビナー】JST・RISTEXプロジェクトセミナー:土地利用管理に向けた参加型手法とファシリテーション
課題名:農林業生産と環境保全を両立する政策の推進に向けた合意形成手法の開発と実践
代表:香坂玲(名古屋大学)
主催:JST・RISTEXプロジェクト(JPMJRX20B3:代表:香坂玲)
共催:名古屋大学大学院環境学研究科附属持続的共発展教育研究センター
人口減少・少子高齢化の状況下において、農地・森林を横断した長期的かつ順応的な土地利用管理の方針を集落、自治体レベルで構想することが求められています。本セミナーでは、集落や自治体の将来の方向性に関する議論、合意形成等を促す手法について造詣の深い高知工科大学の中川善典先生をお招きして、2021年3月4日(木)にセミナーを開催いたします。
ご講演概要:参加型の将来ビジョン形成手法であるフューチャー・デザインが、注目を集めつつあり、国内外のいくつかの自治体や企業等で採用され始めています。環境問題をはじめ、長期的な視点を持って検討する必要のある論点においては、しばしば、将来世代の利益と現世代の利益とが対立し、議論の収集がつかなくなることがあります。これを、もっと建設的な意見対立に置き換えたうえで、合意形成に進むためには、どうしたらいいのか。この難問に対して、フューチャー・デザインがどのような答えを出しつつあるのかについて、これまでの経験を踏まえてお話ししたいと思います。
◆ご参加ご希望の方は、3月3日までに下記フォームよりご登録をお願い致します。ご登録頂いたメールアドレスに、当日のオンラインセミナーへの入室リンクを送付させていただきます。
ご登録フォーム:https://forms.gle/161EH8U3A2FzeRjd9
セミナー日程:
2021年3月4日:
14:45~15:00:趣旨説明 香坂玲(名古屋大学)
15:00~15:30:「参加型手法とファシリテーション:自治体との経験から」中川善典先生(高知工科大学)
15:30~15:55:質疑・議論(アドバイザーの先生方(五十嵐道子先生、亀井信一先生、中田喜文先生)よりコメント、プログラム総括の山縣 然太朗先生よりコメント・ご挨拶 [調整中])
中川 善典(なかがわ よしのり)先生のプロフィール:
高知工科大学 経済・マネジメント学群及びフューチャー・デザイン研究所・准教授
総合地球環境学研究所 客員准教授
専門は土木工学、質的研究、サステイナビリティ研究、未来学
プロジェクト概要:社会の縮小期を迎え、農地や森林の管理が大きな社会的課題となっている。管理が及ばず虫食い状に放棄された場では、生産性が低下し、生態系・生物多様性が損なわれつつある。また、土地利用と管理をめぐる農業・林業といった政策間の調整が不可欠なほか、住民の合意形成も大きな課題となる。
本プロジェクトでは、環境保全と生産活動等の両立に向けて、生物多様性の確保が可能なエリアを戦略的に保全・創出し、他のエリアを効率化することで、農林業の生産性向上のための戦略的なゾーニング手法を開発するとともに、仕組みの導入における合意形成上の課題克服の手法開発を目指す。具体的には、将来的な労働力と資源量、土地利用の分布を推定するとともに、 ICT 活用による土地利用の効率化可能性等を評価することで、合意形成に向けたエビデンスを可視化(マッピング合意形成システムの構築)するとともに、市町村の各種の計画管理構想、人・農地プラン、森林経営計画制度等の策定過程への実装を目指す。
本セミナーは、本課題において今後集落、自治体と連携して土地利用管理の方針について議論を進めていくための手法について知見を得ることを目的としています。
◆問い合わせ先:名古屋大学環境学研究科香坂研究室:電話:052-789-5643
メール:uchiyama.yuta@k.mbox.nagoya-u.ac.jp(担当:内山)