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世界首長誓約
「世界気候エネルギー首長誓約」バッジ交付式を大阪・関西万博EUパビリオンで開催― 日本の8自治体の首長が出席(2025年9月23日)
「世界気候エネルギー首長誓約」(世界首長誓約/日本、事務局:名古屋大学)のバッジ交付式2025を、日EUグリーン・アライアンスの枠組みのもと、9月23日、大阪・関西万博会場内の欧州連合(EU)パビリオンで開催しました。
式典には、コンプライアントバッジを取得した8自治体(北海道上士幌町・余市町、宮城県富谷市、岐阜県山県市、愛知県岡崎市・一宮市・大府市、香川県坂出市)の首長、駐日欧州連合代表部大使らが参加しました。コンプライアントバッジは、気候変動の緩和策(インベントリ把握・目標設定・計画策定)および適応策(リスク・脆弱性評価・目標設定・計画策定)の各3段階をすべて実施した自治体として、世界事務局(ブリュッセル)により正式に認定された場合に授与されるものです。
開会にあたっては、名古屋大学の徐非凡准教授および世界首長誓約/日本事務局長の杉山範子特任教授から、式典の趣旨説明がありました。
オープニングでは、駐日欧州連合代表部のジャン=エリック・パケ特命全権大使が、気候変動対策の緊急性と、自治体が主導して継続的に取り組むことの重要性について述べました。また、環境省の浜島直子地域脱炭素政策調整担当参事官は、地域に暮らす一人ひとりと共に「地域循環共生圏」づくりを推進する自治体への期待を語りました。
本式典のハイライトであるバッジ交付式では、パケ大使から8自治体の首長にコンプライアントバッジが授与されました。登壇した首長は、脱炭素先行地域づくり事業など、地域で重点的に取り組んでいる気候政策を紹介し、このネットワークを通じて今後さらに取組を加速させていく決意を示しました。
さらに、エストニアのタリン市のマーゴット・ルース副市長からは、2023年に欧州グリーン首都に選定された経験について、スウェーデン国立研究所(RISE)のアルバート・エドマン教授からは、欧州の都市におけるグリーントランスフォーメーションについてスピーチがありました。
クロージングでは、欧州連合外交政策手段局アジア太平洋部門長のアンドレアス・レトガー氏および、世界首長誓約/日本事務局が置かれる名古屋大学大学院環境学研究科の谷川寛樹研究科長から、今後も自治体・市民社会と連携しながら、持続可能で強靭な地域づくりを後押ししていくとのメッセージが寄せられ、式典は盛況のうちに閉会しました。
