Education and Research Center for Sustainable Co-Development, Nagoya University

ホーム>統合環境学特別コース>臨床環境学研修>臨床環境学研修(ORT)学外実習

統合環境学特別コース

2014年06月12日 臨床環境学研修(ORT)学外実習

臨床環境学研修(ORT)学外実習の様子

(1)実習の目的

 本学外実習は、対象フィールド(今年度は櫛田川流域圏)における本格的な調査を開始する前に、関係教員及び現地関係者と共に現地を訪れることで、学生に1)櫛田川流域圏の社会及び自然の概況を広く把握させること、2)テーマ決定のための情報を自主的に入手する方法の検討を目的としました。

(2)実施報告

・日程:平成26年5月29日(木)~31日(土)

・実施内容:現地での情報収集としての行政や地域住民からの聞き取りとワークショップ、自然環境の見学など。

5月29日

【松阪市】
・松阪市商店の状態などを把握するために松阪の街並みを見学しました。
・木質バイオマスの有効利用方法に関する理解を深めるために、松阪木質バイオマス熱利用組合および辻製油の施設を見学と聞き取りを行いました。
・地域おこしの実践として運営されている「うきさとむら」にて、店舗関係者から地域おこしに関する取り組みについて聞き取りを行いました。
・林業および木質バイオマス利用に関する理解を深めるために、行政関係者(松阪市、多気町)、松阪飯南森林組合と合同でワークショップを開催しました。(開催場所:リバーサイド茶倉(宿泊施設))(図1)

furikaeri.jpg

図1. ワークショップの様子

5月30日

【松阪市】
・スギ・ヒノキなどの高級建築用材生産現場・林業の現状を知るために、田中林業を訪問し、事前に説明を受けた後、実際の植林地を見学しました。

【多気町】
・地域の歴史的・文化的資産への理解を深めるために、丹生の町の語り部ガイドと共に丹生の町を見学しました。
・水力発電を用いた地域おこしに関して、立梅用水水土里ネット関係者から聞き取りを行いました。また、現地にマイクロ水力発電設備を設置し、発電体験を行いました。(実施場所:丹生地区「元丈の里ゆめ工房」)
・バイオマス産業による地域活性化について自治体の意見を聞くために聞き取りを行いました。(実施場所:多気町役場)

【鳥羽市】
・これまでの訪問先の振り返りをするために、参加者間で意見交換会を行いました。(実施場所:海月(宿泊施設))

5月31日

【鳥羽市】
・インフォメーションセンター遊民にて海島遊民くらぶの関係者からエコツーリズムの取り組みに関する聞き取りを行いました。さらに理解を深めるために、実際にエコツアーとして実施されている「台所つまみ食いウォーキング」に参加しました。
・干潟生態系が多様であることを理解するために、小白浜干潟で、生物の採取、観察を行いました。
・伊勢湾岸地域の漁業文化への理解を深めるために、海の博物館を見学し、聞き取りを行いました。また、帰路、山間部を通行し、海岸部の景観を車窓から視察しました。

(3)得られた成果

・櫛田川の上流地域から下流・河口までを一通り見学することで、流域の自然・社会の多様性と地域間のつながりの一端を把握することができました。初めて参加する学生にとっては、地域の概観を五感で感じとる初めての機会となりました。

・地域住民や行政担当者から直接地域の現況や問題点を聞き取ること、あるいは小グループに分かれてのワークショップを行うことによって、地域との主体的な交流や調査に必要な技法を体得することができ、また、今後調査を実施するテーマを深化させるための素材をつかむことができました。