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統合環境学特別コース

2016年07月28日 平成28年度臨床環境学研修(ORT)学外実習に参加して(学生レポート)

環境学研究科地球環境科学専攻 修士2年 吉見隆寿

私達はORTの修士課程版である「持続可能な地域づくり実践セミナー」という授業の受講生として、今回のORT研修に参加させて頂きました。修士課程の受講生のほとんどが、地域づくりが行われている現場に足を運ぶのは初めてで、田舎の魅力や問題、地域づくりに関わる方々について多くのことを学ぶことができました。

恵那市は豊かな自然生態系に恵まれており、非常に心安らぐ場所でした。広大な森林、木曽川・庄内川・矢作川の三つの河川、壮大な田園風景はどれも素晴らしかったです。また地元の食材を使ったご飯は、新鮮でとてもおいしく、中国からの留学生にも好評でした。さらに修士課程の受講生は、恵那市の地域づくりに関わる方々に直接会ってお話を聞いたことで、地域づくり取り組む方々の情熱や、"よそ者"・若者・ばか者"によって地域づくりがより活発化されていることを感じ取りました。

一方でいくつかの地域の問題に受講生は強く関心を寄せました。恵那市の地場産業の一つである寒天産業の方から、地球温暖化が寒天の原材料であるテングサの生産量の減少や寒天づくり工程へ悪影響を及ぼしているというお話を伺いました。環境問題も地域の問題と関連しているということはとても衝撃的でした。また、受講生らは合宿を通じて、バスの本数の少なさ、病院が遠い、職業の選択肢が少ないといった地域の拠点や設備状況の問題を発見しました。これらを改善することで田舎への移住を考える人たちにとっての魅力を向上させられると考え、実際に整備するのであればお金はどこから調達すればよいのかなどについて議論しました。

6月のORT研修の後、修士課程の受講生は7月に恵那市中野方町を中心に再び2泊3日の合宿に行き、更に深く地域の活動や問題を学んできました。今後はこれら2回の合宿で発見してきた地域の問題をいくつかピックアップし、更なる調査を経て解決策を考えていきます。博士課程の受講生に負けぬよう頑張っていこうと思います。

ORT研修① 吉見.jpg  ORT研修② 吉見.JPG