Education and Research Center for Sustainable Co-Development, Nagoya University

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統合環境学特別コース

2016年06月13日 平成28年度臨床環境学研修(ORT)学外実習を恵那市で行いました。

(1) 実習の目的   

 地域の持続可能性にかかわる問題を学生が自主的に見つけ、現地の現状把握(診断)と解決方法提案(処方)を行うため、昨年度に引き続き臨床環境学研修の対象フィールドである岐阜県恵那市(木曽川、庄内川、矢作川流域)に実際に赴き、流域の産業や自然環境の見学及び行政や地域住民への聞き取り調査を行いました。学生は、本実習の成果に基づいて今後の研究計画を立案することとなります。

(2) 実施報告

日程:平成28年6月9日(木)〜11日(土)

場所:岐阜県恵那市・中津川市

参加者:(参加)大学院博士課程履修生2名、「持続可能な地域づくり実践セミナー」履修修士課程学生9名、(引率)教員7名、(補佐)事務補佐員1名、通訳1名

現地協力者:恵那市役所、NPO法人夕立山森林塾ほか見学先担当者

実施内容:行政や地域団体からの聞き取りとワークショップ、活動現場・自然環境の見学

69日(木)

•遊覧船にて恵那峡を見学したのち、恵那市観光協会より、恵那市における観光の現状と課題及び観光活性化のための取り組みと展望について説明を受けました。
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•新東雲橋付近より大井ダムを見学しました。
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•飯地町民俗資料館を見学し、鳥狩猟文化をはじめとする飯地町の文化と歴史について飯地町住民の方より説明を受けました。
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•飯地町内の森林を訪問し、その外観を観察しました(雨天のため森林内の見学は中止)。飯地町で森林の保全活動をおこなうNPO法人夕立山森林塾より活動内容について説明を受け、質疑応答を行いました。
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•恵那市役所にて、(株)明知鉄道関係者より、明知鉄道の概要・歴史について説明を受けるとともに、公共交通としての意義及び観光資源としての可能性の両面から、今後の明知鉄道のあり方について意見交換を行いました。
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•笠置町にある宿泊先の日天月天にて、NPO法人えなここより、恵那市のまちづくりについて説明を受け、質疑応答を行いました。その後、全員で今日一日の振り返りを行いました。
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610日(金)

•恵那市役所にて、恵那市基盤整備部リニアまちづくりチームより、2027年度に完成予定のリニア中央新幹線「岐阜県駅」の概要及びリニア中央新幹線を踏まえたまちづくり基本構想について説明を受けました。
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•中津川市千旦林地区のリニア中央新幹線「岐阜県駅」予定地を見学し、恵那市基盤整備部リニアまちづくりチームの担当者より説明を受けました。
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•恵那市(及び一部隣接する中津川市)の生活及び観光用の鉄道である明知鉄道(恵那駅から岩村駅まで)に、実際に乗車しました。(株)明知鉄道の方より車内で説明を受けました。
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•岩村地域の観光資源である岩村城下町にて、今年オープンしたばかりのゲストハウス「やなぎ屋」を見学し、(株)え〜ないわむらより、まちづくり活動について説明を受けました。その後、岩村の町並みを散策しました。
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•山岡地域の観光資源である山岡駅かんてんかんを見学し、岐阜県寒天水産工業組合より、山岡における寒天作りの歴史・現状・課題について説明を受けました。
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•宿泊先の奥矢作レクリエーションセンターにて、串原地域における森林保全・災害防止・移住定住促進に関するNPO法人奥矢作森林塾の取り組みについて、同法人より説明を受け、質疑応答を行いました。
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•同宿泊施設にて、実地研修二日間の振り返りとワークショップをした後、希望者で懇親会を催しました。
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6月11日(土)

•農村景観日本一の風景を誇る富田地区に移動し、展望台から地区を眺めました。

•東野地域にある洪水調整等を目的とする阿木川ダムを見学しました。道の駅らっせいみさとに移動し、そば打ち体験をしました。
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•山岡地域にある観光資源であり環境保全/地域自律活動の現場である花白温泉を見学し、NPO法人夕立山森林塾より、木の駅プロジェクト及びバイオマスボイラーの取り組みについて説明を受け、質疑応答を行いました。
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•山岡地域にある道の駅山岡の「おばあちゃん市」を見学しました。

•恵那市より名古屋大学に向かう帰路、バス車内にて振り返りの分かち合いを行いました。

(3) 得られた成果

•臨床学研修(ORT)の対象地域として、伊勢湾流域圏の3つの水系を有する岐阜県恵那市で実習を行いました。参加学生は、3つの異なる水系による地域を訪れ実際に地形や森林などの自然環境を観察し、その地域性を理解しました。

•また、持続可能な地域づくりに取り組む地元住民、企業及び行政の活動や政策に関する説明を受け議論することで、地域の抱える課題を理解し、取組みに携わる人々の熱意を感じることができました。

•多分野の学生及び教員とともにORTに参加し、ワークショップを行うことにより、多様なものの見方を理解し、それぞれの考えを深めることができました。

•3日間のORTを通じ、今後の研究テーマ設定に関する手がかりを得ることができました。