名古屋大学グローバルCOEプログラム 地球学から基礎・臨床環境学への展開

BCES

臨床環境学

北東・東アジア

日本、中国、韓国を含む北東アジア地域では、急速な経済成長、工業生産の拡大、都市への人口集中、およびそれに伴う農業生産形態の変化等によって資源・エネルギー消費とこれにともなう環境負荷(環境中に排出される大気汚染物質、水質汚濁物質、重金属、栄養塩、有害化学物質、温室効果ガスなど)は増大の一途にあります。これは、人間活動が集中している都市や河川、沿岸域におけるローカルな汚染だけでなく、大気、水の長距離移流を通じて、酸性雨・黄砂にみられるような広域的問題を引き起こしています。また、温室効果ガスやエアロゾルの排出増加は、アジアモンスーン地域及び地球全体の気候システムに大きな影響を及ぼしています。さらには、人間活動の拡大は、地球的な気候変動とあいまって、シベリア、モンゴル、中央アジアの森林や草原等の生態系にも大きな影響を及ぼしつつあります。

このグループにおいては、上記のような北東アジアの問題について、これまでに蓄積してきた研究成果を総括することによって、問題事象についての科学的理解と問題対処の手法。政策等の現状に関する国際的共通認識の確立を図ります。同時に、さまざまな国際共同研究プロジェクトをさらに発展させ、問題の理解を改善するとともに、問題に対応するために必要な技術、制度、政策のあり方を検討します。このため、具体的には以下を実施していきます。

  1. 北東アジア広域環境圏に関する共通理解・認識の確立を目指した共同研究
  2. 日本、中国を含めた北東アジアの環境問題について、事業推進担当者のこれまでの研究成果や共同研究ネットワークを基盤としつつ、臨床環境学の構築を目指す視点から研究成果を体系的にレビューし、それをさらに発展させます。
  3. ワークショップの開催
  4. 上記の研究テーマについて、日本、中国及び世界各国の研究者が参加するワークショップを開催し、当該テーマに関する知見を整理し、出版物をまとめます。
  5. サマースクールの開催
  6. 日本、中国等の若手研究者(大学院博士課程学生が主)を対象にします。(2)の国際ワークショップでまとめた出版物をテキストとします。また、これと連携させたフィールドスタディを行います。
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