名古屋大学グローバルCOEプログラム 地球学から基礎・臨床環境学への展開

BCES

臨床環境学研修

臨床環境学研修は、臨床環境学の研究プロジェクトが行われている国内外のさまざまな地域において、診断型分野と治療型分野の双方の教員が、多数の院生と共に、具体的な環境問題の解明から解決、事後評価に至る一連の取り組みに、実践的に参加する教育カリキュラムです。

本GCOEで臨床環境学の対象としている3つの領域、即ち、「伊勢湾流域圏」、「北東・東アジア」、「東南・南アジア」のそれぞれにおいて、毎年、少なくとも、1つの地域・問題群を選定し、半期の間に、定期もしくは集中形式で研修を実施します。内容は、1)学内における事前検討、2)全員による現地視察、3)個別の班に分かれたテーマ別調査、4)問題解決にむけた総合的な処方箋の取りまとめ、5)現地における処方箋の公開と影響評価シミュレーション、などからなります。

臨床環境学研修の受講対象となる院生は、実際に、その地域の環境問題について、今、博士論文を作成している院生ではありません(その方たちには、TAとして研修に参加して頂きます)。むしろ、他の地域が専門で、その地域やその問題を良く知らなかったり、大循環モデルを用いた気候シミュレーションなど、野外調査とは無縁な研究を行ったりしている院生にも、積極的に研修に参加してもらい、自らの研究テーマが、国内外の具体的な環境問題とどのように結びついているか、理解を深めてもらいたいと考えています。

臨床環境学研修の中で、個別の環境問題の解決を目指した、多分野融合型の一連の取り組みに、受講生が自ら参加することで、環境問題の全体構造の複雑さと、それを理解し解決することの難しさ、また真の解決に向けて必要な課題の数々を、実践的に体得することができます。こうした取り組みは、将来、環境学の統合的研究のプロジェクトリーダーなど、優秀な研究者の養成はもとより、国際的な環境実務・環境技術者、行政・企業の環境担当官など、環境学の内外において、活躍できる人材の育成につながると信じています。

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