名古屋大学グローバルCOEプログラム 地球学から基礎・臨床環境学への展開

BCES

セミナー

アラスカ内陸の永久凍土上に成立するクロトウヒ林における熱収支の通年観測

スケジュール

2013年8月2日(金)16:30~18:00
環境総合館2階 第2会議室

講演者

中井太郎 (名古屋大学・地球水循環研究センター 研究員)

問い合わせ

佐藤永(COE特任准教授)

詳細

北極域は、気候変動の影響が最も顕著に現れると予測されており、この地域における陸域生態系の熱・水・炭素収支の特性を理解することは、将来の気候変動条件下における熱・水・炭素循環の変化を予測する上で重要である。しかし、この地域は冬季の気候が過酷であるため、冬を含めた通年の熱収支を観測した報告例は多くない。私は2009年7月から2013年3月までアメリカ・アラスカ州フェアバンクスに滞在し、過酷な条件でも安定して観測するためのシステムを構築し、2010年秋にアラスカ内陸の永久凍土上に成立するクロトウヒ林に観測サイトを立ち上げて観測を開始し、2011年に通年で気象およびフラックスの観測データを取得できた。同地域のクロトウヒ林では、既に2003年からのフラックスの連続観測を実施している先行研究がある(e.g.,Ueyama et al., 2009; Iwata et al.,2010,2011,2012)が、我々は新しいシステムを導入して測定の改善を試み、また日積算以上の長期における熱収支や蒸発散を解析の主眼とした。本セミナーでは、アラスカのクロトウヒ等の森林について簡単にご紹介し、2011年のクロトウヒ林における通年観測から得られた知見についてお話したい。

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