名古屋大学グローバルCOEプログラム 地球学から基礎・臨床環境学への展開

BCES

セミナー

太陽活動と地球気候-宇宙線による炭素14と雲核生成-

スケジュール

2013年6月7日(金)16:30~18:00
環境総合館2階 第二会議室

講演者

増田公明(名古屋大学太陽地球環境研究所 教授)

問い合わせ

佐藤永(COE特任准教授)

詳細

要 旨:
太陽活動が地球気候に影響を与えていることは確実であるが,そのメカニズムはよくわかっていない。我々のグループは,過去の太陽活動と気候の関係を調べるとともに,太陽活動自体のメカニズムにもせまろうとしている。本講演では,炭素14を用いた過去の太陽活動の研究と,太陽活動と密接な関係にある宇宙線による雲核生成の研究を紹介し,今後の展望を議論する。
太陽活動は11年周期で変化しているが,その周期は一定ではなく,サイクルごとに変動していることが過去の黒点観測からわかっている。無黒点期であるマウンダ?極小期や黒点観測のない時代の太陽活動を樹木年輪中の炭素14濃度から推定し,周期長の変化を調べた結果,極小期には太陽活動周期が長くなることが明らかになった。また炭素14測定は周期的活動だけでなく,大規模フレアなどの突発事象の検出にも使えることがわかり,最近発見された事例を紹介する。太陽活動は地球に飛来する銀河宇宙線強度に影響し,雲核生成に関係することから,気候との関係が議論されており,メカニズムを解明するための室内実験について紹介する。

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