名古屋大学グローバルCOEプログラム 地球学から基礎・臨床環境学への展開

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セミナー

第1回「持続可能な社会の心」研究会

スケジュール

平成21年10月17日(土)・18日(日)
ホテル百年草・豊田市足助

問い合わせ

高野雅夫(環境学研究科・地球環境科学専攻)
masao (at) nagoya-u.jp

詳細

■日時:平成21年10月17日(土)・18日(日)
     17日17:20名古屋大学集合、マイクロバスにて豊田市足助ホテル百年草へ
     18日17:00名古屋大学着

■場所:ホテル百年草(豊田市足助町東貝戸10) http://www.hyakunensou.co.jp/
     扶桑館(豊田市新盛町)
     新盛 菅田和地区

■会費:一般 15,000円(1泊3食分実費相当額)
     学生  9,000円 
※日程等詳しいことは添付の企画書をご覧ください。

第1回研究会企画書.doc

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「持続可能な社会の心」研究会

■趣旨
日本においては成長型社会が終焉して縮小型社会がはじまったところである。
この変化に伴って、あらゆる社会制度や組織に根本的な変革が求められているものの、従来の社会の目標に代わる新たな展望は広く示されているとはいえない。
私たちは、縮小型社会の先に持続可能な社会を展望しようとしているが、そのことを説得力のある形で社会に示す必要がある。

例えば、以下のような問いに明確に答えることが必要と考える。「経済成長なしには環境問題をはじめ社会的な問題は解決できないのではないか?」「人間の欲望は抑えられないので、技術の力で生活水準をおとさず環境問題を解決する他はないのではないか?」「グローバル経済への依存度はますます高まるので、地域の問題を地域内で解決することは不可能なのではないか?」
しかしながら、グローバル経済がほころびをみせ、国内では普通の経済モデルによっても経済成長率がマイナスになることは避けられない状況の中では、成長型社会での成功体験から自然発生的に生まれてきた上記の例のような考え方や感覚を根本的に見直す(「心のギアチェンジ」をする)必要がある。

その手がかりのひとつは、生態系の中に組み込まれて暮らしてきた日本の村落共同体の人々の意識や世界観の中にあるのではないだろうか。一定の生態系資源の限界の中で、それを壊さずかつ高度に利用する暮らしを支えた考え方を、現代的な視点から再評価する必要があると考えられる。
そこでこの研究会では、日本の近代の入り口において失われゆく村落共同体の心に関心を寄せた柳田国男や宮本常一の業績を共通のベースとしつつ、先住民族の思想や宗教的世界観、さらに現代の日本の村の姿に学びながら、心のギアチェンジの手がかりを探りたい。

■スピーカー
高野雅夫(地球環境科学専攻)「問題提起」
川田 稔(社会環境学専攻)「柳田国男と民俗学──日本人の心性の原像を求めて」
溝口常俊(社会環境学専攻)「宮本常一の地域論-屋久島民俗誌、宝島民俗誌より-」
渋澤寿一(NPO法人樹木・環境ネットワーク協会代表幹事)「日本の山村に見る持続可能な暮らし」
あんまくどなるど(国連大学高等研究所いしかわ・かなざわオペレーティングユニット所長)「現代の漁村・農村を歩いて」
町田宗鳳(広島大学大学院総合科学研究科教授・広島大学環境平和学プロジェクト研究センター所長)「人間の心と自然環境」

※参考文献
(社)資源協会編『千年持続型社会』日本地域問題研究所2003年(高野、渋澤分担執
筆) 川田稔『柳田国男のえがいた日本』未来社1998年 溝口常俊『日本近世・近代の畑作地域史研究』名古屋大学出版会2002年
あんまくどなるど『日本の農漁村とわたし』清水弘文堂書房 2007年
人の森プロジェクト編『人の森、森の人。-森の聞き書き甲子園が高校生にもたらしたもの』ウェッジ2004年
町田宗鳳『縄文からアイヌへ』せりか書房2000年
 

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