名古屋大学グローバルCOEプログラム 地球学から基礎・臨床環境学への展開

BCES

セミナー

平成25年度 基礎環境学講究 1-C・2-C
「文明・科学技術・資源をめぐる温故知新のアート」

スケジュール

第1回
2013年6月11日(火)18:00~19:00
環境総合館3階 演習室2
Introduction
第2回
2013年6月19日(水)10:00~11:30
環境総合館3階 演習室3
Research Presentation and Self-introduction
第3回
2013年7月3日(水)10:00~11:30
環境総合館3階 演習室3
Civilization and Development(1)
第4回
2013年7月17日(水)10:00~11:30
環境総合館3階 演習室3
Civilization and Development(2)
第5回
2013年7月31日(水)10:00~11:30
環境総合館3階 演習室3
Civilization and Development (3)
第6回
2013年10月2日(水)10:00-12:00
環境総合館3階 演習室2
未定
第7回
2013年10月16日(水)10:00-12:00
環境総合館3階 演習室2
未定
第8回
2013年10月30日(水)10:00-12:00
環境総合館3階 演習室2
未定
第9回
2013年11月13日(水)10:00-12:00
環境総合館3階 演習室2
未定
第10回
2013年11月27日(水)10:00-12:00
環境総合館3階 演習室2
未定
第11回
2013年12月11日(水)10:00-12:00
環境総合館3階 演習室2
未定
第12回
2013年12月25日(水)10:00-12:00
環境総合館3階 演習室2
未定
第13回
2014年1月8日(水)10:00-12:00
環境総合館3階 演習室2
未定
第14回
2014年2月12日(水)10:00-12:00
環境総合館3階 演習室2
未定

詳細

タイトル

文明・科学技術・資源をめぐる温故知新のアート
The Art of Learning Lessons from the Past Works on Civilization, Science, Technology and Resource

担当教員

王智弘(COE研究員)、渡邊誠一郎(地球環境科学専攻教授)

目的

• 地球規模の環境問題に直面している今日の文明と開発の在り方、20世紀後半から関心が高まってきた科学技術と社会の関係、そして、懸案の資源利用の持続可能性。環境学を構成するこれらの問題群について理解を深める。
• 環境問題の研究に求められる学術的な視野の広さと基礎的な知識を身につける。同時に、自分の研究テーマの広がりや位置づけを探る。何を問題としているのか。その問題の解決は他のどのような問題を引き起こしたり、温存したりするのか。
• 学問分野を問わず、知られていなかった現象を見つけ、埋もれていた事実を掘り起こし、または、認められていなかった人や事物の価値を問い、新しい説明や論理を展開した作品が古典や原典として参照されてきた。それらは、新規な主張をどのように説得的に提起したのか。それまでの物事の考え方をどう広げたのだろうか。基礎知識や定説を知るというよりも、既存の枠組みを超えようとする思考の運動を学ぶ。

日程

2013年5月末から2014年1月まで。8月、9月は夏期休暇。隔週を予定(第1回と第2回のみ2週連続)。曜日は相談。計14回前後。1回の講義時間は90分を予定。

内容

今日、環境問題を語る上で無視できなくなった側面−「文明」「科学技術」「資源」−について、関連分野の古典や原典を足場に、ファシリテーターを加えたディスカッション形式で理解を深めていく。いずれも環境問題の解決にも発生にも絡んでくる大きなテーマだが、古典と見なされているもの、引用されることの多い原典を通じて、環境問題を捉える多角的な視点を身につける。サブ・テーマは次の4つ。?文明と発展、?科学技術と社会、?資源と人間、?知の在り方。課題文献は、人文・社会科学分野から用意する。 
休暇の間の課題として、環境学をテーマに、各自の専門分野や隣接分野から、受講者と共有したい書籍・文献を1つ選び、短い書評(2,400字程度)を書く。これらを材料に、環境学を学ぶ際に、学際的な素養を身につけるのに役立つリーディング・リストを編集する。

セミナーの形式

初回と2回目は、ファシリテーター役を担当する文献の選択と、各自の研究テーマについて短い発表を行う。3回目以降は、課題文献をめぐるディスカッション。文献の量は1回の講義につきおよそ2編。ボリュームのある書籍の場合は、読む章を指定する。文献は、特定の論点について、相補うような、または、対照的な視点のものを選んでいる。講義では、2、3人で1組になって、ファシリテーター役を務める。ファシリテーターはあらかじめ、得られた知見、関心を持った箇所、議論したいポイントなどをレジュメに準備してもらう。他の参加者も文献は事前に読んで臨む。受講者は、10回前後の講読授業のうち、3回分を各自で選んで、講義が始まる際にレジュメ(A4で1枚)を提出する。最終回は、取り上げた文献を振り返り、全体の総括をすると同時に、当初、各自の研究テーマの構成要素と考えていた学問分野から、どのような広がりの可能性を感じたのか、意見を交換し合う。

日本語のできない留学生への対応策

日本語での読書、話し合いが難しい場合、文献は英文・英訳のあるものに差し替える。講義は日本語・英語を交えて行う。まず、小グループに分かれて意見を取りまとめ、後にグループ間でのディスカッションに移るなど、適宜、工夫する。留学生には積極的に英語での議論をリードすることを期待する。自然科学系の学生には文系の論文を、場合によっては英文で読む負担に対して心積もりをお願いする。

参考文献(予定)

1. 文明と発展

ツイアビ(1981)『パパラギ:はじめて文明を見た南海の酋長ツイアビの演説集』立風書房
福澤諭吉(1962)『文明論之概略』岩波書店
梅棹忠夫(1967)『文明の生態史観』中央公論社
W・W・ロストウ(1961)『経済成長の諸段階:一つの非共産主義宣言』ダイヤモンド社
ドネラ・H・メドウズほか(1972)『成長の限界:ローマ・クラブ「人類の危機」レポート』ダイヤモンド社

2. 科学技術と社会

E・F・シューマッハー(1986)『スモール・イズ・ビューティフル:人間中心の経済学』講談社
ラングドン・ウィナー(2000)『鯨と原子炉:技術の限界を求めて』紀伊國屋書店
ミシェル・フーコー(1977)『監獄の誕生:監視と処罰』新潮社原田正純編(2004)『水俣学講義』日本評論社

3. 資源と人間

Hardin G. (1968) “The Tragedy of the Commons”. Science Vol.162, No. 3859, pp. 1243-1248 Ostrom E. (1990) Governing the Commons. Cambridge University Press.
ウィリアム・アッシャー(2006)『発展途上国の資源政治学:政府はなぜ資源を無駄にするのか』東京大学出版会
カール・A・ウィットフォーゲル(1991)『オリエンタル・デスポティズム:専制官僚国家の生成と崩壊』新評論

4. 知の在り方

中村雄二郎(1992)『臨床の知とは何か』岩波書店
A・E・ヴァン・ヴォークト(1964)『宇宙船ビーグル号の冒険』東京創元社
エドワード W・サイード(1995)『知識人とは何か』平凡社
C・P・スノー(1967)『二つの文化と科学革命』みすず書房
キース・J・ホリオーク、ポール・サガード(1998)『アナロジーの力:認知科学の新しい探求』新曜社

その他

1. 不定期にテーマに関連したドキュメンタリー映画の鑑賞会。参加自由。e.g.『モダン・タイムズ』、『銃・病原菌・鉄』、『ダーウィンの悪夢』、『不都合な真実』、『チョムスキー9.11』など。

2. 授業についての問い合わせは、王智弘(oh.tomohiro@gmail.com、環境総合館4階411号室)まで。

問合せ先

王 智弘(環境学研究科・COE研究員)

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