名古屋大学グローバルCOEプログラム 地球学から基礎・臨床環境学への展開

BCES

セミナー

SELIS、GCOE-BCES合同セミナー
大気汚染・土地利用変化が及ぼす気候影響:化学気候モデルによる研究

スケジュール

2011年10月3日(月)16:30-18:00
環境総合館2階第2会議室

講演者

須藤健悟 (大学院環境学研究科・地球環境科学専攻・准教授)

問い合わせ

佐藤永(COE特任准教授)

詳細

気候変動に関与する大気中の物質としては、二酸化炭素(CO2)などの長寿命温室効果気体(LLGHGs)が取り上げられることが多いが、地球温暖化に象徴されるような近年の気候変動には、エアロゾル(大気中の浮遊粒子)や対流圏オゾン(O3)など、人間活動や大気汚染を主な起源とする短寿命の大気成分(SLCFs:Short-lived Climate Forcers)も深く関与していることが最近の研究により明らかになりつつある。
本研究では、各種SLCFsの変動がどのように気候に影響するかについて、IPCC第5次報告書(AR5)に向けて整備された化学・エアロゾル気候モデルと過去エミッションデータ(RCPデータ)を用いて、数値モデル実験を行なっている。
本セミナーでは、特に大気汚染と土地利用変化(農地化など)に伴う各種短寿命成分の変動が及ぼす放射強制力や気候影響を中心に、最新の研究結果を紹介する。
短寿命成分が気候変動に関与する一方で、気候変動に伴う気象場の変動は、大気中の輸送場・化学場を変調させ、短寿命成分やメタンの濃度分布にも大きく影響し、気候にフィードバックを及ぼす可能性が高い。
このような大気化学・気候の相互作用に関しても、モデル計算により得られた重要な示唆に言及したい。

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