名古屋大学グローバルCOEプログラム 地球学から基礎・臨床環境学への展開

BCES

国際会議

【共催】持続可能な社会のための科学と技術に関する国際会議2011
-地域からグローバルな持続可能性の構築に向けて:アジアからの視点-

スケジュール

2011年9月14日(水)‐16日(金)
国立京都国際会館(京都府京都市)

詳細

詳細はこちらをご参照ください。
http://www.scj.go.jp/ja/int/kaisai/jizoku2011/ja/index.html

主催: 日本学術会議
共催: 総合地球環境研究所、名古屋大学BCES-GCOE、東北大GCOE(生態学)、北大GCOE(地球環境学)
後援: 国連大学、日本経済新聞社、ICSU(国際学術連合)

 会議の趣旨

アジアの人口は世界の60%を占め、GDPは世界の三分の一に達する。しかしながら、さまざまな深刻な環境問題は、この地域や国々における一方で、この地域の人々は、巨大な人口の維持を可能にしている多様な自然と気候生態系の下で、今もなお、多くの地域で環境にやさしい生活様式や伝統的農業を維持している。持続可能な自然?人間システムの構築はアジアの人々と国々だけでなく、世界全体の持続可能な自然?人間系の構築にとっても喫緊の課題である。

2010年に、ICSUは”Grand Challenge on Global Sustainability Research” と題する、グローバルな持続可能性の研究の重要性を強調する報告書を出した。この報告書では、以下のようなaction itemsを提案している:
1. 環境変動の将来予測とその結果の有用性を高める
2. 全球的および地域的な環境変化に対処するための観測システムの展開、強化と統合を進める
3. 破壊的な全球的な環境変化の予想、理解し、それを回避・対処する方法の確立する
4. 全球的な持続性の向上を有効に進めるために、どのような組織的、経済的および行動様式の変化が必要かを究明する。
5. 全球的な持続性を達成するための技術的、政策的おおび社会的応答を開発する革新を(評価のため適切なしくみも含めて)促進する。

ほぼ同じころ、the ICSU Grand Challenge reportに呼応して、ICSUの別のグループにより、the Belmont Challenge reportが提出された。この報告書は、以下のより具体的な施策を強く訴えている。
• 持続的環境へのニーズや社会のニーズに対処するため必要とされる連携と援助の強化を行う。問題は、過去数十年独立に扱われてきた環境問題と開発問題の統合である。
•社会のニーズの最前線での決定と行動をサポートするために、研究者、政策決定者と一般社会のあいだの対話を促進する。
•環境の観測、解析、予測とそれらの利用を社会のニーズに最も効果的に行うために自然科学研究者と社会科学研究者の協働を強く進める。
•共同データベースを通した現在の全球的観測・モニタリングシステムを維持し利用を拡大し、利用を最適化するための同化プロセスを開発する。
・地域およびローカルスケールの詳細な情報に関する増大する社会からのニーズに答える。このためには、日から数十年の時間スケールの観測・解析データや高精度予測値に関する地域ごとの情報が必要となる。
  
   この国際会議では、これらの報告で指摘されている問題群と、提案されている行動指針が、アジアでどう適用、応用可能かを含め、アジアにおける自然?人間系の持続可能なシステムを構築をめざす上での問題とめざすべき方策を議論する。特に、アジアでは、急激な経済発展と巨大都市化、農村システムの破壊などの「近代化」が進行しているが、しかし、この急激な「近代化」に伴う大気・水汚染、森林破壊などに加え、最近の「地球温暖化」に代表される気候変化は、同時にこの「近代化」そのものに大きな負の要因として働きつつある。アジアは、これまで伝統的な経済、社会、農業システムとその基調となっている風土と文化が維持され、ひとつの持続性社会としてのアジアを可能にしていた面がある。したがって、アジアにおける持続性社会の新たな構築は、この「古い」持続性社会の遺産を生かし、近代化の負の側面を克服して、いかに「新しい」持続性社会の構築が可能かということが、大きな課題と考えられる。
この会議では、このような問題意識を踏まえた上でこの地域で特に重要な以下の3つの課題を中心に議論する。1) 水資源と水利用における持続可能性 2)土地利用変化と持続可能な生態系サービス 3) 持続可能な都市―農村システムの構築

プログラム (予定)

第1日目9月14日(水)

≪開会挨拶≫
9:30–9:35 日本学術会議会長
9:35-9:40 立本成文 総合地球環境学研究所・所長

≪基調講演≫
9:40-9:55
【共同議長】
安成哲三 名古屋大学地球水循環研究センター・教授
【基調講演者】
Deliang Chen ICSU事務局長

≪セッション1: アジアの環境問題-地域からの報告≫
10:40-
【共同議長】
阿部健一 人間文化研究機構総合地球環境研究所プログラム主幹・教授
横山智 名古屋大学大学院環境学研究科・准教授
【講演者】
Fu Congbin 南京大学教授
Batjargal Zamba  総合地球環境学研究所・招聘外国人研究員・元モンゴル環境大臣 

12:05-13:30 ランチ

Amita Baviskar デリー大学経済発展研究所・准教授
Bounthong Bouabom ラオス国立農林業研究所・所長
Budi I. Setiawan 国立ボゴール農科大学人間生態学部・教授

15:15-15:35休憩

Le Quoc Doanh 国立北部山岳地域農林科学研究所・所長
Joon Kimソウル 国立大学・教授
Gin-Rong Liu 台湾国立中央大学・教授
Arun Agrawal ミシガン大学自然資源・環境学部・副学部長

18:30Reception

第2日目9月15日(木)

≪セッション2-1:喫緊の課題「水資源と管理」≫
9:30-
【共同議長】
沖大幹 東京大学生産技術研究所・教授
谷口真人 総合地球環境学研究所・教授
【講演者】
沖大幹 東京大学生産技術研究・所教授
Jun XIA 中国科学院・教授
Falk Schmidt 持続可能性研究先端研究所・エクゼクティブオフィサー

 12:00-13:00  ランチ

≪セッション2‐2: 喫緊の課題「土地利用・生態系サービス・生物多様性」≫
13:00-
【共同議長】
中静透東 北大学大学院生命科学研究科・教授
甲山隆司 北海道大学大学院地球環境科学研究科・教授
氷見山幸夫 北海道教育大学教育学部・教授
【講演者】
Edurado S. Brondizio インディアナ大学ブルーミントン校・人類学部・教授
矢原徹一 九州大学教授・理学研究員性粒科学部門
Li Xiubin  中国科学院地理科学 自然資源研究所・教授

≪セッション2‐3:喫緊の課題「土地?農村システム」≫
 15:45-
【共同議長】
林良嗣 名古屋大学・交通都市国際研究センター
岡本耕平 名古屋大学環境学研究科・教授
【講演者】
林良嗣 名古屋大学・交通都市国際研究センター
David Banister オックスフォード大学・教授
 Jian Zhou 清華大学准教授

18:30 Banquet

第3日目9月16日(金)

≪セッション3:持続可能な地域と世界にむけた国際的な取り組み≫
9:30-
【共同議長】
住明正  東京大学サステイナビリティ学連携研究機構
氷見山幸夫  北海道教育大学教育学部・教授
【講演者】
Seitzinger Sybil IGBP事務局長
Pavel Kabat オランダ王立科学アカデミーワッデン海域総合研究所・所長
Anantha Kumar Duraiappah IHDP(地球環境変化の人間的側面国際研究計画)
事務局長
Hassan Virji 国際START事務局長
竹内邦良 水際学リスク・マネージメント国際センター・所長

 12:35  ランチ

≪総括・討論≫
14:00-
【共同議長】
安成哲三 名古屋大学地球水循環研究センター・教授
Pavel Kabat オランダ王立科学アカデミーワッデン海域総合研究所・所長
 【講演者】
中塚武 名古屋大学教授GCOEプログラム
米本昌平 東京大学先端科学技術研究センター・特任教授

≪閉会挨拶≫
16:00- 日本学術会議副会長

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