名古屋大学グローバルCOEプログラム 地球学から基礎・臨床環境学への展開

BCES

セミナー

SELIS-GCOE合同セミナー
三次元陸面過程モデルの開発とカリフォルニアのオーク疎林への適用

スケジュール

2011年2月7日(月)16:30‐
環境総合館2階 第2会議室

講演者

小林秀樹 研究員 (海洋研究開発機構 地球環境変動領域 物質循環研究プログラム)

問い合わせ

佐藤永(COE特任准教授)

詳細

多くの陸面過程モデルは、植生を一次元のレイヤーで近似して水・熱・炭素交換の計算を行っている。一方で、地球上には空間的に不均一な生態系(例えばサバンナなど)が多く存在する。このような不均一な植生層における放射環境は一次元モデルで計算した場合とは大きく異なる場合がある。本研究では、航空機LiDARのデータから抽出したカリフォルニアのオーク疎林の樹冠データを用いて、空間明示型の三次元陸面モデルを構築した。本モデルでは、三次元の可視・近赤外・熱赤外の放射伝達モデルと水・熱・炭素交換モデルを結合し、放射と水・炭素交換を三次元で計算した。また、開発したモデルと渦相関法による観測データとの比較により、モデルが渦相関法で観測されるフラックスの日変化、季節変化を良好に再現できることを確認した。このような三次元空間明示型のモデルは、(1)観測データの空間代表性の解析など、観測データの妥当性の検証や(2)気候モデルのサブモデルとして採用されている一次元陸面モデルの検証・改良などに役立てることが期待できる。

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