名古屋大学グローバルCOEプログラム 地球学から基礎・臨床環境学への展開

BCES

セミナー

平成23年度 基礎環境学講究 1-A・2-A
「環境の世紀の意思決定と合意形成」

スケジュール

第1回
2011年6月1日(水)9:30‐12:30
環境総合館1階演習室1
The aim and rough schedule of the module (lessons)
第2回
2011年6月15日(水)9:30-12:30
環境総合館3階演習室3
未定
第3回
2011年6月29日(水)9:30-12:30
環境総合館1階演習室1
未定
第4回
2011年7月13日(水)9:30‐12:30
環境総合館1階 演習室1
未定
第5回
2011年7月20日(水)9:30-12:30
環境総合館3階演習室3
未定
第6回
2011年10月5日(水)9:30-12:30
環境総合館1階演習室1
Group work
第7回
2011年10月19日(水)9:30-12:30
環境総合館1階演習室1
Draft report presentation
第8回
2011年11月2日(水)9:30-12:30
環境総合館1階演習室1
Group work
第9回
2011年11月22日(火)9:30-12:30
環境総合館1階演習室1
Final report presentation
第10回
2011年12月14日(水)9:30-12:30
環境総合館1階 演習室1
最終発表会

詳細

「環境の世紀の意思決定と合意形成」
Decision Making and Consensus Building in the Ecological Century

担当教員

山下博美(COE特任准教授)環境リスク・コミュニケーション:沿岸開発意思決定における情報の課題
渡邊誠一郎(地球環境科学専攻・教授)生命と地球の共進化:数値シミュレーション
青木聡子(社会環境学専攻・講師)環境社会学:環境運動と合意形成

講師教員

村山顕人(都市環境学専攻・准教授)都市計画:都市計画における合意形成と意思決定
丸山康司(社会環境学専攻・准教授)環境社会学:風力発電所設立における合意形成
ビクター・ムハンディキ(工学研究科・寄附講座教授)環境工学:ケニアの湖保全と合意形成
その他外部講師2名(国内外で住民参画を推進・実践するNPOや行政関係者)

目標

地域に立脚して、現場での問題解決をめざす「臨床環境学」に対して、地域を超えた共通性のある課題を診断・治療の両面から扱うのが「基礎環境学」です。
2011年度の「基礎環境学講究A (1-A・2-A)」は、環境課題を「診断」「治療」する際に避けて通ることができない「意思決定」、「合意形成(関係者の意見一致を図る試み)」を取り上げます。様々な分野やレベル(地域・国・世界)での意思決定や合意形成を取り上げ、環境課題解決の意思決定を手助けするデータに足りないものは何か(文理両方の立場より)、また現状の課題点やユニークなブレークスルーについて共に考えていきます。受講者は意思決定や合意形成に関わる研究を現在している必要はなく、文系・理系分野の全ての分野の出身者を歓迎します。新たな視点で授業に貢献してください。又、昨年1-Aの受講者が継続し(2-A)、より考えを深化させていくことも可能です。
本講究においては、レポート作成の過程と授業を一体化させ、参加学生の興味や専門分野を生かす形で、小グループや全体で議論を重ねながら個人またはグループのレポートをまとめる作業を行っていきます。この過程を通じ、リサーチ力、ディベート能力、コミュニケーション能力、プレゼンテーション能力を養う機会を提供します。

各自が取り組むことができるトピック例:この他にも様々な切り口を歓迎します

意思決定・合意形成の理論分野:

  • 知のセオリー:誰の、どのような知識が価値のある「知識」とみなされるか、伝統的な知の意思決定への貢献は。
  • 意思決定の指標:何が意思決定の「証拠(エビデンス)」となり得るのか(文理両方の立場から)
  • 合意形成のメカニズムと理論
  • 住民参画の理論:知識や人を包括的に巻き込んだ形での意思決定のあり方
  • リスク・ベネフィット認識と環境情報の理解
  • 短期・中期・長期的な意思決定のあり方
  • 異なる文化や社会状況での意思決定の形の比較

意思決定・合意形成の実践分野:

  • 様々なレベルでの意思決定の現状と課題(地域、国、国際会議)
  • 意思決定のツールとその課題(どのようなデータがより必要とされているのか。シュミレーションデータ等。自然科学・社会科学のデータの両視点から。)
  • 意思決定のプロセスをみる手法
  • 合意形成の在りかたとその諸問題:コンセンサス会議、サイエンスカフェ、パブリック・コミュニケーション、地域委員会などの在り方を含む
  • 合意形成の新たな手法(自分が考えた手法を授業で試して頂いても結構です)
  • Participatory Rapid [Rural] Appraisal (PRA)など途上国における住民参画手法
  • 合意形成・市民参加におけるメディアの役割
  • 自身の研究データをどのように意思決定機関や社会全体へコミュニケーションを行っていくか(科学コミュニケーションを含む)

など。

セミナーの形式

このセミナーでは、グローバルCOEプログラムの強みである多分野の教員や資料をリソースとして使ってもらいながら、博士課程の学生が中心となって、グループで議論を深め、個々又は共同のレポートを作り上げていく過程を授業の中心に据えています。学生は、教員へのインタビューや、資料収集をし、それらを自分たちの興味や疑問と結びつけてレポートの形にしていきます。各項目において多様な分野の教員に入って頂き、セミナーをお願いしていますが、学生もそれぞれの専門分野の視点から貢献、議論の強化ができる部分を探してもらい、個人やグループで発表してもらう場を作りながら、共に内容を作り上げていく型を目指しています。またそれぞれの学生が参加する臨床環境学研修:ORT(伊勢湾・ラオス・中国)での学びも本講究で分かち合う機会をつくっていきます。
授業当初からレポートの内容を絞る作業を行い、それによって他分野の人の考えが自分のレポートのフォーカスとどう繋がっていくのかを考える機会、そしてプレゼンテーション方法や資料のまとめ方について学ぶ機会を提供していきます。意思決定や合意形成の分野が専門でない学生も、議論の重要なエッセンスを捉えられるよう、分かりやすく話し合いを進めていきます。また外部講師としては、この分野で先駆的な試みや考え方を発信している方々を招聘する予定です。

レポートの具体的イメージ

内容は自身が興味のあるトピックを選んで行います。授業の中の教員・学生の発表、及びディスカッションから出てきた視点を織り交ぜながらレポートを作成していきます。レポートは個人の執筆でも、グループでの執筆でも大丈夫ですが、いずれの場合も小グループ内でお互いのレポートを読みあい内容を深めあいます。担当・講師教員はそれを各分野からサポート・アドバイスします。前年度(2010年度)の基礎環境学講究のレポートで生まれた考えを、本年の基礎環境学講究でより発展させる形も、有意義かと思います。

授業使用言語についての対応策

留学生の日本語・英語の能力の度合いに合わせ、パワーポイントを英語(又は日本語)にする、重要な発表や議論の部分を英語(又は日本語)にする(英語のできない学生は日本語で発表してもよし)などの考慮を行います。又、日本人の学生も英語で貢献できる方は積極的にしてもらいます。授業最初に学生の英語及び日本語能力について一人ひとりのニーズを把握します。

内容・計画案

(最終的には学生や教員、外部講師と相談して決定。講義は議論を深めるため1回3時間としています)

2011
時間
内容
5月末 3時間 授業導入:授業の日程や時間決め、(グループ分け)
学生の関心を加味したレポートのイメージを膨らませる
1時間:講義1と議論
6月 3時間 2時間:講義2・3と議論
レポート案の発表
6月 3時間 1.5時間:講義4と議論
レポート内容の枠組み構築
7月 3時間 1時間:講義5と議論
レポート内容をより発展させるための議論
7?8月 3時間 1.5時間:講義6と議論
レポート内容をより発展させるための議論
9月 3時間 1.5時間:講義7と議論
ドラフトレポート発表
    小グループでレポートについての議論
9?10月 3時間 レポート作成と修正、編集の議論
11月 3時間 レポート提出&最終発表会

*その他、講究に直結するような学外の諸会議・ワークショップについては情報を流し参加を促します。 

問合せ先

山下博美(COE特任准教授)

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